薬剤師として人生をスタートした1年目の方の中には、すでに転職したいと考えている方もいるのではないでしょうか?
薬剤師1年目の転職は「可能なのか」「どうすればいいのか」わからない人も多いと思います。
この記事では、薬剤師1年目の転職事情や対策をご紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
薬剤師1年目の転職は可能?
薬剤師1年目で転職をしたいと思っても、できるのか不安ですよね。
結論を言うと、薬剤師1年目の転職は「可能」です。
実際、医師・薬剤師などの医療職の有効求人倍率は2.01倍と求職者優位の状態です。
出典:一般職業紹介状況(令和6年6月分)について参考統計表(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/001280194.pdf
有効求人倍率を見る限り、薬剤師の資格を持っていれば、転職は可能だと考えます。
1年目の転職は不利
医療職の有効求人倍率が高いとお伝えをしました。
しかし、1年目の転職は可能であれば避けたほうがベターです。
なぜなら、中途入社を行っている会社は「即戦力」になる人材を求めているので、経験がある薬剤師の方が需要が高いからです。
また、転職をする際、採用担当者から「1年も続いていない・・・」と短期離職としてマイナスな印象を与えてしまう可能性がとても高いからです。
可能であれば、しばらく現在の職場でもう少し経験を積んで転職をする方がおすすめです。
そうはいっても、現状をどうしても変えたいと思う方もいますよね。
次は、薬剤師1年目の転職事情がどうなっているのかご紹介します。
薬剤師1年目の転職事情
薬剤師1年目で転職をするのはあまりおすすめをしないとお伝えしましたが、実際薬剤師1年目の転職事情はどうなっているのでしょうか?
転職を考える人は多い!?
現在の職場に不満があり、転職を考えている人は実際多いのでしょか?
「もしかして、自分だけかな?」など不安に思っている方もいますよね。
しかし、実際1年目で転職を考えている薬剤師は意外と多く、中には半年ほどで転職してしまう方もいると聞きます。
転職理由は?
薬剤師1年目で転職する理由はどういったものが多いのでしょうか?
転職したい方が思う「不満」代表的な例を5つご紹介します。
- 人間関係
- 労働環境
- 教育体制
- 給与
- 患者さん対応
1.人間関係
病院や薬局で働いていると、少ないところだと調剤室の中に2~3人のスタッフしかいないですよね。
働いているとどうしても合わない人が出てきたり、なかなか人間関係になじめない人もいるようです。
2.労働環境
働きだすと、思ったより残業時間が長かったり、休みがとりづらいと感じる方もおられます。
夜遅くまで開いている職場だと、シフト制の働き方に慣れず大変という声も聞きます。
3.教育体制
薬剤師1年目で入社すると、しっかり教育体制が整っていないと不安に思いますよね。
入社時研修の後フォロー体制がしっかりしていなかったりすると、もっといい研修体制が整っている会社に転職したいと考える方も良いようです。
その場合は、教育体制が整っている会社が多い、大手の調剤薬局やドラッグストアを転職先として考えるのがおすすめですよ。
4.給与
薬剤師は、勤務先によって初任給が大きく異なることが特徴です。
就職活動の時は特に気にしていなくても、実際働きだし大学の同級生などから他の会社の給与額を聞いて驚く人も多いようです。
もっと高給与な会社を探す方も多くいますね。
5.患者さん対応
薬剤師の仕事は、患者さん、お客さん対応が多くあります。
特に薬局やドラッグストアでは接客をする場面もたくさんあります。
患者さんやお客さんと良好な関係を作ることが、薬剤師の大事な仕事ですが、患者さんやお客さんとトラブルになって精神的に疲弊してしまうことが多いのも事実です。
転職する前に考えるべきこと
最初にもお伝えした通り、薬剤師1年目の転職は可能ですができれば避けれるとベターです。
「転職をしたい!」と思ったとき、実際に転職する前に考えておいた方がいいことをお伝えします。
- 転職すれば今の不満が解消するのか?
- 自分の希望は定まっているのか(軸は何か?)
- 現在の職場で解決できる可能性は?
- 時間が解決する問題ではないか?
- 前向きな転職か?
転職すれば今の不満が解消するのか?
人間関係などが理由で転職を考えているのであれば、転職をしたとしても新しい職場でも同じような悩みが生まれる可能性があります。
そうなるとまた転職・・・となり転職回数がどんどん多くなってしまうことも。
悩みの本質をしっかり考えて、転職がベストなのか考えましょう。
転職理由は明確か?(軸は何か?)
「なんとなく今の職場が嫌だ」「転職したら何か変わるかも」・・・と漠然とした理由だけで転職をしてしまうと、新しい職場でもしばらくすると同じような悩みが出てくる可能性がとても高いです。
ご自身がしたい働き方は何なのか、何が一番大事なのかをもう一度見つめなおしてみましょう。
転職するときは、しっかり自己分析をすることも大事ですよ。
現在の職場で解決できる可能性は?
例えば、人間関係がうまくいかないなどの悩みの場合、複数の店舗ある会社だと異動で解決できる場合もあります。
他にも労働環境に悩みがあるのであれば、職場の上長に一度相談をしてみましょう。
相談することで、解決することも結構たくさんありますよ。
時間が解決する問題ではないか?
薬剤師1年目だと、仕事にまだ慣れていない方がほとんどではないでしょうか。
なので「仕事がしんどい!」「覚えることが多くて負担」と感じてしまうことは仕方がないことです。しかし、そういった悩みはだんだん減り2年目以降など改善されている可能性が高いですよね。
今の悩みが、一過性の悩みではないのか一度立ち止まって考えてみましょう。
前向きな転職か?
「なんとなくやめたい」「しんどいからやめたい」などの理由で転職をすると、転職をしてもまたそう思ってしまう可能性が高いです。
また、そのような理由であれば採用担当者にもマイナスな印象を与えてしまいます。
「スキルアップをしたい」「もっと○○のようなことがしたい」「給与アップを目指したい」など前向きな理由など自分にとって将来プラスになる転職なのかをしっかり考えましょう。
【対策】薬剤師1年目の転職を成功させる3つのポイント
薬剤師1年目の転職は3年目以降の転職よりも不利になる可能性が高いです。
しっかり考えたうえで「転職をしたい!」と決めたら、もう前をむいて転職に向けて動き出すしかありません。
まずは、しっかり自己分析をすることが大事になりますが、そのあとに何をすればいいかわからない方も多いと思います。
ここでは薬剤師1年目の方が、転職を成功させるために行なうポイントを3つ紹介します!
①薬剤師1年目の転職はエージェントに相談!
薬剤師1年目は、業務になれない中多くのことを学ぶ必要がありますよね。
そんな中、働きながら自分の条件に合った職場を見つけることはとても大変なことです!
(できるだけ離職期間なく転職をした方がいいです)
そんな時は、転職エージェントの力をぜひ借りてください!
担当のスタッフには、転職理由や転職先の希望を隠さずに伝えることがポイントです。
キャディカル薬剤師.転職では、薬剤師の実務経験のあるスタッフや、エージェント経験が豊富なスタッフが担当をするので、今の悩みから働き方の相談まですることが出来ます。
少しでも迷ったら、お気軽にまずキャディカル薬剤師.転職までご相談ください。
②内定が出ても焦って決めない
いざ、転職活動をはじめて「内定」をもらうと嬉しくなり、すぐに入社を決めたくなる気持ちもわかります。
ただし、一度しっかり立ち止まって「本当に自分の希望に合っている職場か」ということを考えてから決めるようにしましょう。
③退職の意向は早めに伝える
転職先が決まったら、現在の職場に退職の意向を伝える必要があります。
会社によって規定があるので、しっかり確認したうえで、期日を守るようにしましょう。
新たな人材の配置などを決める必要があるので、早めに(少なくても1か月前までに)伝えるようにしましょう。
関連記事はこちら:【薬剤師転職】スムーズな円満退職のためのポイント2つ!&よくあるトラブル対処法そして伝え方について学んでおきましょう!
まとめ
今回は、薬剤師1年目の転職事情や対策についてご紹介をしました。
一般的には、1年目の転職はあまり良しとされておらず、理由によってはもう少し今の職場で頑張ってみることをおすすめします。
しかし、しっかり考えたうえで前向きな転職をしたい場合は、皆さんの転職がうまく進むように転職エージェントに相談してみてもいいのではないでしょうか?
忙しい毎日で転職先を探すのは難しいですし、希望に沿った求人を紹介してくれるだけでなく、履歴書添削や面接のアドバイスをしてくれる転職エージェントは、より良い転職活動には不可欠です。
キャディカル薬剤師.転職では、薬剤師の実務経験のあるスタッフや、エージェント経験が豊富なスタッフが担当をするので、今の悩みから働き方の相談まですることが出来ます。
少しでも相談したいことがある方は、お気軽にお問合せをしてくださいね。