薬剤師の星谷です。
なんだか今の職場がしっくりこない・・転職するなら違う業種もいいかも!20代の薬剤師さんは、まだ子育てされている方も多くなく身動きがとりやすい、新しい業種を選んでも十分そこからキャリアを積める等、大きく進路を変更することが他の世代よりは容易な時期です。今回は転職成功者や職場別の特徴を知って、今後の転職先選択に役に立ててもらいたく、お伝えしていきたいと思います。
目次
転職に向いている人はいるのか?転職成功者の特徴3つ
はじめての転職・・そんな時は特に、転職していいのかな?私にできるのか?そんな不安が出てくると思います。転職を成功させる人の特徴3つを知って、ぜひ活かしてください!
1,退職理由が明確!
え!退職理由ですか?これからやりたいことが明確な方が大事でしょと感じると思いますが、何度も転職を繰り返してしまう方は、退職理由が曖昧な事が多いです。
なんとなく嫌、なんとなくこの職場飽きた、それではせっかく転職した新しい職場でも同じ不満をかかえることになりかねません。転職成功者はなぜ辞めたいと思うのか、なぜ今の職場に充実感が足りないのか徹底的に考えます。
2,企業に求めることが明確で優先順位がきちんとある!
転職するには、年収も立地もポジションもあれもこれも・・全部叶えたい!その気持ちは分からなくはないのですが、そんな自分の望みがかなう幻の求人はありません。あれもこれも・・幻の求人を追い求めるあまり現実を受け止められず、転職のタイミングを逃す方がいます。転職成功者は現実をきちんと受け止め、求める条件が明確で、優先順位をつけています。優先順位が高いものを満たす企業に入社することで、満足度も高く、ミスマッチも少ないので、転職先で充実した時間を過ごすことが出来ます。
3,自分の強み・弱みを把握している!
自分がやりがいを感じることは何か?何が得意?こんなことは苦手・・ここが分かっていないと、職場を変えたところで、やっぱり何かちがう転職しよう・・と同じことの繰り返しになってしまいます。何がしたいのか?を決めるのは難しいと思いますが、どんな時にやりがいを感じて、ここが得意になりたい、と感じていることを自分でしっかり考えることならできると思います。まずは、自分と向き合う時間を十分にとることが大切です。
薬剤師が感じる職場別のやりがいとは?
患者さんや地域の方々に貢献すること、それが薬剤師の使命ではありますが、それぞれの職場での業務は様々です。どんなポイントでやりがいを感じるのか見ていきましょう。
病院
- チーム医療の一員として、充実感がある
- 患者さんの病態が快方に向かう姿を確認できる
- 最先端の治療を学ぶことができ、知識を深めることができる
病院では患者さんが常に近くにいて、確認したいことがあればすぐに会う事もできます。(入院中の)患者さんに身近に接することができ、変化の過程を確認できます。カルテから病名を把握、採血結果を確認、場合によっては薬剤の血中濃度等も確認したりでき、そこから薬剤師の視点でチーム医療に貢献する、そんな充実感があるでしょう。有名な医師がいたりや何かに特化した病院などでは特に深い知識を学ぶことができるでしょう。
調剤薬局
- 患者さんから直接お礼の言葉をいただける
- 患者さんに長期的にアドバイスやサポートができる
- 特に在宅では直接患者さんの生活背景からサポートができる
調剤薬局は、ただ処方通りに薬を渡すだけ・・そう考えてしまうのはもったいないです。ドラックストアもそうですが、直接“ありがとう”・“あなたがいて助かった”こんな言葉が聞けるのは大変貴重なことです。今、調剤薬局で働いている方はそれがとても貴重なことであることを改めて認識しましょう。
病院では退院したら一旦終了ですが調剤薬局では通院を通し、患者さんを長期的にサポートすることができます。特に在宅では、患者さんの生活に入り込み、多職種と連携を取りながらサポートをしていきます。在宅は病院や調剤薬局とちがい、患者さんの家が、患者さんの意志がすべてです。もう来なくてもいい・・そう決めるのは患者さんです。決められた点数の中で、薬剤師のサポートを患者さんが受けたいと思うか?薬剤師の力量が試される、そこもやりがいの一つだと私は感じます。
ドラックストア
- 患者さんだけでなく、地域の方々からの相談にのることができる
- 医師でなく薬剤師の選んだ薬で治癒した等、自身の貢献をより実感できる
- 様々な病院や医師の処方箋を応需するため、幅広い知識がつく
病院や調剤薬局は基本患者さんが来ます。ドラックストアはもちろん患者さんも来ますが、病気でなく薬を常に必要としない人も多く利用しています。薬剤師が身近な医療従事者として、そのような方の健康増進に貢献できる。それがドラックストアの魅力だと感じます。風邪で来客された方に薬を選んだ、それがとても効いたと報告に来てくれた、とっても嬉しくないですか?地域の方々への貢献をより実感できる場所だと思います。また一つの病院、クリニックに縛られないので、様々なDrからの処方に触れることができ幅広い知識を得ることが出来ます。
企業
- 仕事の影響先が広い
- 一般社員ではなく薬学の専門家として働ける
- 土日休みや高年収等で生活を充実できる
病院・調剤薬局・ドラックストアの貢献先の多くは身近な患者さんだけですが、企業で薬学の専門知識を使い、新薬開発や薬剤研究に携わったり、医師に自社製品を広めていくMRの仕事は、影響の範囲がとても広くなり、見知らぬ多くの患者さんにも間接的に貢献できます。また企業勤務は比較的高年収で土日休み等福利厚生も整っている事も多く、他の業種ではない生活の充実を得ることもできることも魅力です。
職場別向いている人とは?
向いている人については参考までに。まずは自分が興味あるか、やってみたいと思うのかを優先して考えていきましょう。
病院
- 最先端の医療に携わりたい人
- 薬剤師として多職種と常に関わり、知識を深めたい人
- 給料よりやりがいを求める人
病院は他の職場と比べると年収は低い傾向にあります。また院内処方をしている場合があったり、夜勤がある・なし等、病院によって働き方は様々です。どんな働き方かどんな業務があるかしっかり確認しましょう。
調剤薬局
- 患者さんとコミュニケーションを取ることが好き人
- 変化のあまりない環境でも飽きない人
- 地域の方に貢献したい人
処方箋を受け取り、調剤、服薬指導、患者さんや処方は様々ですが、業務は概ねこんな感じです。人によってはあまり変化がなくて物足りなさを感じる場合もあります。ルーチン業務も飽きずに、自身でやりがいを見いだせる人は向いていると思います。
ドラックストア
- コミュニケーション能力が高い人
- 市販薬の知識を付けたい人
- 調剤だけでなく、そのほかの業務もやりたい人
“薬を選んでいる人が迷っていそうだ・・声をかけよう”そんな場面がドラックストアではあります。自ら声をかける、商品の説明を的確にする、納得して商品を買ってもらう、他の職種とは違うコミュニケーション能力が求められます。
企業
- 研究者は探求心のある人
- MR等営業職にはコミュニケーション能力と度胸がある人
- 高年収を求める人
私が薬局にいた時によくMRさんから薬を入荷してくれないか?と相談を受けることがありました。目標のために積極的に動く、物おじせず交渉ができる、そんな度胸が必要だなと私は感じました。
まとめ
- 転職で成功する人はしっかり自分と向き合っている人!
- 職場の特徴を知って、まずはやってみたいかどうか?を考える
- 困った時は、信頼できる紹介会社さんへ相談
転職を成功させている人は自身の理解がしっかりできている方です。何がしたいのか?どこに向かうのか?それは未来には変わっている事かもしれませんが、現在の自分がどう考えているかが重要です。今の自分は何がしたいの?転職で何を叶えたいの?そこを明確にさせることが重要です!向いているタイプという記事を書きましたが、向いているかどうかなんてやってみないと分からないということもあります。向いているタイプに縛られず、自分がやってみたいと思えるかを優先しましょう。客観的に判断できない、職場の詳しい情報をまずは知ってから考えたい、そんな時は信頼できる紹介会社に相談してみましょう。
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