パーキンソニズムの原因になる薬物 <難易度:高>

問題

パーキンソニズムの原因になる薬物として、パーキンソン病診療ガイドライン2018に紹介されているものをすべて選べ。

  1. ジプレキサ錠(オランザピン)
  2. アリセプト錠(ドネペジル塩酸塩)
  3. パキシル錠(パロキセチン塩酸塩水和物)
  4. ノルバスク錠(アムロジピンベシル酸塩)
  5. エクア錠(ビルダグリプチン)

 

解答

1, 2, 3, 4

解説

私が解説します!
解説者:鈴木 達也
薬剤師。求人サイト「キャディカル薬剤師」を運営する株式会社MCSのキャリアアドバイザー。MCS所属キャリアアドバイザーの教育を目的とした社内セミナー「薬剤師塾」、およびMCSが提供する教育研修サービスの講師も務める。講師歴10年。

パーキンソン病の運動症状は主として黒質ドパミン細胞の変性脱落で生じると考えられています。この系のドパミン伝達を阻害する薬物はパーキンソン病類似の運動症状(パーキンソニズム)を生じる可能性があります。

多くの場合、ドパミン受容体遮断作用を有する薬剤が原因となりますが、コリン系を賦活するコリンエステラーゼ阻害薬、セロトニン系を賦活するSSRIなどの抗うつ薬、カルシウムチャネル阻害作用を有する薬剤なども最終的にドパミン系の活動を抑制し、パーキンソニズムを出現させることがあります。これらの薬剤はパーキンソン病患者の症状を悪化させることがあるので注意が必要です。

特にカルシウム拮抗薬などの薬理作用からは推測しにくく、そして繁用されている医薬品については、パーキンソニズムが生じていないか薬剤師が意識して確認しないと発見できないので注意しましょう。

<参考>
パーキンソン病診療ガイドライン2018(日本神経学会)

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