エタンブトール錠の視力障害予防<難易度:中>

問題

以下の選択肢のうち、エブトール錠(エタンブトール塩酸塩)の添付文書に「眼障害予防の具体的方法」の項目に患者に指導すべきこととして記載されているものをすべて選べ。

 

  1. 早期に発見し、投与を中止すれば可逆的であること
  2. 新聞を片眼ずつ一定の距離で毎朝読むことによって、早期に発見できること
  3. 外出時はサングラス等を着用し紫外線を避けること。
  4. コンタクトレンズの使用を避け、眼鏡等を使用すること。
  5. 視力の異常に気づいたときは、直ちに主治医に申し出ること。

解答

1,2,5

解説

私が解説します!
解説者:鈴木 達也
薬剤師。求人サイト「キャディカル薬剤師」を運営する株式会社MCSのキャリアアドバイザー。MCS所属キャリアアドバイザーの教育を目的とした社内セミナー「薬剤師塾」、およびMCSが提供する教育研修サービスの講師も務める。講師歴10年。

エタンブトールによる視力障害は国家試験にもでるくらい有名な副作用ですが、添付文書に「眼障害予防の具体的方法」が記載されていることはあまり知られていません。この副作用は早期に発見することが重要なので、必ず伝え、定期的に実施状況を確認するようにしましょう。

エタンブトールは近年結核だけでなく肺MAC症にも使用されるようになり、調剤する機会も増えてきました。処方する医療機関は多くないと思いますが、今後オンライン診療やオンライン服薬指導が進むにつれかかわる可能性が高まることが予想されます。服薬指導する際には添付文書を確認のうえ、適切な情報提供を実施しましょう。

 

<参考>

エブトール錠の添付文書

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