処方変更に伴う患者負担<難易度:高>

問題

以下のように処方変更がなされた場合の患者一部負担金額に関する説明文として正しいものを選べ。

<前回処方>

トレドミン錠25mg   2錠

セレナール錠10mg   2錠 / 朝夕食後 28日分

 

<今回処方>

トレドミン錠25mg   2錠 / 朝夕食後 28日分

セレナール錠10mg   1錠 / 夕食後  28日分

 

<参考データ>

  • 薬価:トレドミン錠25mg:24.7円   セレナール錠10mg:5.8円
  • 28日分の内服調剤料:1剤につき77点
  • 調剤基本料、薬歴管理料などに関しては前回と今回で変わらないものとする。
  • 患者の負担割合は3割とする

 

  1. 前回に比べてセレナール錠が1錠/日へっているので、28日分だから5.8円×28で薬剤料が162.4円、つまり16点下がり、結果として患者の一部負担金額(総額)は50円下がる
  2. 前回に比べてセレナール錠が1錠/日へっているので、28日分だから1点×28で薬剤料が28点下がり、結果として患者の一部負担金額(総額)は80円下がる
  3. 前回に比べて夕食後の用法が増えたため、調剤料が77点増加し、薬剤料は16点下がるので、結果として患者の一部負担金額(総額)は180円上がる
  4. 前回に比べて夕食後の用法が増えたため、調剤料が77点増加し、薬剤料は28点下がるので、結果として患者の一部負担金額(総額)は150円上がる
  5. 前回に比べて夕食後の用法が増えたため、調剤料が77点増加し、薬剤料は変わらないので、結果として患者の一部負担金額(総額)は230円上がる

解答

5

解説

私が解説します!
解説者:鈴木 達也
薬剤師。求人サイト「キャディカル薬剤師」を運営する株式会社MCSのキャリアアドバイザー。MCS所属キャリアアドバイザーの教育を目的とした社内セミナー「薬剤師塾」、およびMCSが提供する教育研修サービスの講師も務める。講師歴10年。

今回のケースでは薬剤料と調剤料に関する知識が問われています。

まず調剤料ですが、内服薬の調剤料は「1剤」につき算定するので、今回の問いの場合は「用法ごと」と考えて差し支えがないです。

よって、前回処方は「朝夕食後」だけなので、調剤料は77点

今回処方は「朝夕食後」と「夕食後」の2剤なので、77点×2=154点

となるため、前回に比べ77点増えることになります。

ついで薬剤料ですが、薬剤料は「調剤料の所定単位につき」計算します。また、1日分で決められたルール通り計算し、それに処方日数をかけて算出します。

内服薬の所定単位は「1剤」なので、用法ごとでまとめて計算します。決められたルールにより計算すると、

前回処方はトレドミン錠25mg 2錠、セレナール錠10mg 2錠分

(24.7円×2)+(5.8円×2)=61.0円

→ 五捨五超入して10で割り、1日あたりの薬剤料(点数)に直すと6点

→ 28日分の薬剤料は 6×28=168点

今回処方を同様に計算すると

トレドミン錠(朝夕食後)分は24.7円×2=49.4円→5点→5×28=140点

セレナール錠(夕食後)分は5.8円×1=5.8円→1点→1×28=28点

合計すると168点

つまり、「薬剤料」にかぎってみると今回の処方変更(セレナールが2錠/日→1錠/日)では変わらないということになります。

今回の問いのようなケースでは患者としては薬が減るのに、負担金額が増えるため薬局がおかしな計算をしているのではないか?と疑問を持たれることが多いです。患者から「なぜ薬が減るのに負担金額があがるのか?」と質問されたときに答えられるよう、調剤報酬について学習し、把握しておきましょう。

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