問題
以下の選択肢のうち、「尿酸排泄促進薬」に分類されるものをすべて選べ
- ザイロリック錠(アロプリノール)
- ユリノーム錠(ベンズブロマロン)
- フェブリク錠(フェブキソスタット)
- ウリアデック錠/トピロリック錠(トピロキソスタット)
- ユリス錠(ドチヌラド)
解答
2,5
解説
私が解説します!
解説者:鈴木 達也
尿酸降下薬は大きく「尿酸生成抑制薬」「尿酸排泄促進薬」「尿酸分解酵素薬」の3つに分類され、高尿酸血症の病型分類をもとに、原則として尿酸産生過剰型には「尿酸生成抑制薬」を、尿酸排泄低下型には「尿酸排泄促進薬」を使用することが推奨されているので、今、調剤しようとしている薬が生成抑制薬なのか、排泄促進薬なのかを把握することは重要です。
ただし、近年は両剤の併用療法の有効性やフェブリク錠(フェブキソスタット)などの新しいタイプの尿酸生成抑制薬が尿酸排泄低下型にも有効であるという報告がガイドラインでも紹介されており、病型に応じた使い分けに関しては今後かわる可能性があります。
なお、尿酸分解酵素薬ラスリテック点滴静注用(ラスブリカーゼ)の適応は「がん化学療法に伴う高尿酸血症」のみで、化学療法に伴う腫瘍崩壊症候群に使用されます。なお、内服薬の中ではフェブリク錠だけが「がん化学療法に伴う高尿酸血症」の適応を有しています。
尿酸生成抑制薬 | ザイロリック錠(アロプリノール)、フェブリク錠(フェブキソスタット)、ウリアデック錠/トピロリック錠(トピロキソスタット) |
尿酸排泄促進薬 | パラミヂンカプセル(ブコローム)、ベネシッド錠(プロベネシド)、
ユリス錠(ドチヌラド)、ユリノーム錠(ベンズブロマロン) |
尿酸分解酵素薬 | ラスリテック点滴静注用(ラスブリカーゼ) |
<参考>
各添付文書
高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版