派遣薬剤師はなんとなく「時給が高い!」というイメージがありますよね。
2024年時点の時給相場はどれくらいなのか、また派遣薬剤師って時給は高いけどデメリットはないのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、派遣薬剤師の時給相場とメリット・デメリットなどをご紹介していきます。
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派遣薬剤師の時給相場
2024年時点での派遣薬剤師の時給相場は、2,800~3,000円程度が一般的です。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、パート薬剤師の全国の平均時給は、約2400円なので、派遣の方が高い傾向にあります。
ただし、派遣薬剤師の時給相場は地域差が大きいので、地域差についてご紹介していきますね。
【地域別】派遣薬剤師の平均時給
派遣薬剤師の平均時給には、地域差があります。
- 都市部:2,300~2,800円
- 地方 :3,000~4,000円
地方の薬剤師過疎地では、時給4000円+住居付きなどの高条件の求人があることもありますよ。
正社員より年収が高い!?
例えば、派遣薬剤師として時給3000円のフルタイムで働いた場合、年収は576万円になります。
一方正社員薬剤師の平均年収は583万円なので、実は、正社員の方が高い可能性があります。
正社員にはボーナスもあるので年収にすると高いという結果ですね。
ただし、派遣薬剤師では4000円などの高時給もあるので、そうすると正社員より派遣薬剤師の方が高年収になる可能性もありますね。
派遣薬剤師が高時給なのはなぜ?
派遣薬剤師の時給がなぜ、パート薬剤師より高いのか、それは人材不足によって即戦力を求められているからです。
さらに、多忙かつ柔軟な働き方に対応する必要があります。
勤務初日から主力として働かないといけなかったり、職場によって取り扱う薬の違いやOTC対応が入ったりと臨機応変に対応できる柔軟性が必要になります。
派遣薬剤師として働くメリット
派遣薬剤師として働くメリットはどういったものがあるのか気になりますよね。
派遣薬剤師のメリットを5つご紹介します。
高時給
先程もご紹介した通り、派遣薬剤師は一般的にパート薬剤師より高時給で、さらに地域によっては正社員より高時給になることがあります。
パッとお金を稼ぎたいという方にはとてもおススメの働き方ですね。
柔軟な働き方ができる
派遣薬剤師は自分のライフスタイルに合わせて働くことが出来ます。
契約のたびに勤務場所を変更したり、求人によってフルタイム以外の短時間の求人もあります。
勤務条件の選択肢が多いので、自分に合った働き方がしやすいことがメリットです。
旅行が好きな方などはまとまった休みが取得しやすい面もあり、職場の場所を変えることでプライベートも楽しみながら働くことが出来ますね。
私の知り合いには、夏の間だけ沖縄で働くという方もいますよ。
様々な経験ができる
派遣の働き方は希望によって、さまざまなエリアや職場で働くことができます。
薬局は、職場によって扱う薬品の種類が様々で、患者層や患者さんの疾患が違いますよね。
正社員として同じ職場で働き続けるより、さまざまな職場での勤務によって、多様な経験を積むことができ、薬剤師としてのスキルの幅が広がったり、キャリアアップにつながりますね。
人間関係のリフレッシュができる
薬剤師は一般的に、調剤室の中で限られた方と仕事をするので、長期間一緒の場所で働くことにストレスを感じる方もいるのではないでしょうか。
派遣薬剤師の場合、短期間で職場を変えることができるのでそういった人間関係のストレスの軽減につながりますね。
雇用の安定性も意外とある
一般的に、雇用の安定性に欠けるとされている派遣薬剤師ですが、複数の派遣会社へ登録することにより継続して仕事を見つけられる可能性が高くなります。
条件を厳しくしすぎなければ、継続して働けるので派遣薬剤師でも働き続けることが出来ますよ。
派遣薬剤師として働くデメリットは?
先にメリットを5つご紹介しましたが、デメリットも気になりますよね。
次は、派遣薬剤師として働くデメリットを5つご紹介します。
雇用の不安定性
メリット5つ目で複数の派遣会社に登録すれば継続して求人を見つけることが出来るとご紹介をしましたが、やはり正社員に比べると雇用の安定性を心配をする方もいますよね。
労働者派遣法では、「派遣社員として同じ事業所で働けるのは原則3年まで」と決められています。
閑散期や、希望エリア・条件を絞ってしまうと希望の求人がなかなか見つからなかったりする場合もあるので、仕事が途切れる可能性もあります
派遣薬剤師はあくまで、終身雇用ではないので安定性に欠けるということを、ある程度考慮しておきましょう。
多忙な職場が多い
派遣薬剤師を募集している職場は、人材不足のため募集をしているところがほとんどです。
そのため、多忙になる可能性が高いです。
また、忙しさを把握する指標の1つである処方箋枚数は、薬剤師1名あたりの処方箋枚数が1日あたり30枚以上になると忙しいと感じるケースが多いようです。
(診療科や処方箋の重さによっても変わりますが)
派遣薬剤師は基本的に、即戦力を求められるので、人手不足の現場でいかに主力として働いてくれるか期待されていることも多いです。
キャリアアップしづらい
正社員で働くことと比べると、キャリアアップしづらいことも事実です。
雇用期間が限られていることも原因ではありますが、その会社でキャリアを積みたい、管理職などにも興味がある方は同じ職場で正社員として働く方が向いているかもしれません。
ボーナスがない
派遣薬剤師は基本的にボーナス支給がありません。
ボーナス支給はありませんが、その分時間給としてパート薬剤師より多く設定されていることがほとんどです。
ただし、求人によっては年収で考えると正社員の方が高くなることもあるので、高給を狙いたい方は時給だけを見るのではなく、トータルをみて求人を探してみるといいでしょう。
地域差がある
年収の項目でも説明しましたが、派遣薬剤師の時給は都心エリアと地方エリアでは大きく差があります。
都心エリアではパート薬剤師とほぼ変わらない時給もあります。
(東京都は、時給2000~2500円の派遣薬剤師もあります)
「派遣薬剤師はなんとなく稼げそう!」と思っている方はエリアによっては、ボーナスを考えると正社員やパート薬剤師の方が稼げる可能性が高いです。
派遣薬剤師に向いている人
メリットとデメリットを紹介しましたが、「自分は派遣薬剤師に向いているのかな?」と不安に思うかたも多いですよね。
派遣薬剤師に向いている方は以下のような方です。
- プライベートも充実させたい
- 年に数回まとまった休みで旅行に行ったりしたい
- ライフスタイルに合わせて働きたい
- 職場と割り切った関係がいい
- 初めましての人が多い場所でもストレスなく働くことが出来る
プライベートに合わせて自由な働き方がしたい方は、派遣薬剤師の働き方がとても向いているでしょう。
派遣薬剤師に向いていない人
派遣薬剤師は高給で魅力的ですが、どんな方が派遣薬剤師の働き方に向かないかご紹介します。
- いつか管理職としてキャリアアップしたい
- 安定を求めている
- 在宅医療に携わりたい
- 初めましての人と新しい関係を作るのが苦手
- 忙しい職場が苦手
上記のような方は、もしかすると派遣薬剤師より正社員やパート薬剤師の方が向いているかもしれません。
在宅医療は長く患者さんとかかわる必要があるので、短期間の派遣薬剤師という働き方では、なかなか携わることが難しいかもしれないですね。
求人の選び方
派遣薬剤師の求人は様々なものがありますよね。
どのように希望する求人を選んでいくのかを紹介していきます。
派遣会社に登録する
派遣薬剤師として働くためには、派遣会社に登録する必要があります。
派遣会社に登録した後、あなたがどのような働き方をしたいのか、希望などを伝えましょう。
そうすると、コンサルタントから希望に合った求人を紹介してもらえます。
希望にあった求人を紹介してもらうためには、希望を素直に伝えることが大切です。
さまざまな求人を紹介してもらったり、自分にあった派遣会社を見つけるために最初は複数派遣会社に登録することもおすすめします。
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求人先についてヒアリングする
派遣会社から紹介された求人を検討する際、給与・時間・場所などを見て決めるのはもちろんなのですが、せっかくコンサルタントがいるので、しっかり求人先について気になることはすべて聞きましょう。
(例、雰囲気・人数・処方箋枚数・主な診療科など)
そうすることで、働きだしてからのギャップを少なくすることができますよ。
自己分析をしておく
就職活動や転職活動でも自己分析は必要ですが、派遣先を探すときにも自己分析は必要です。
自分がどんな働き方や条件を求めているのか整理することが出来ますし、自己分析をすることで自分の強みに気づくこともできます。
選考の際、自己PRにつなげることもできるので、自己分析をすることをお勧めします
Q&A
派遣薬剤師として働いてみたいけど、「まだちょっと不安だな」と感じる方のために、よくある質問をまとめました。
ぜひ、参考にしてくださいね。
派遣切りはある?
突然、派遣期間内に契約を打ち切られるということはほぼありません。
しかし、契約期間終了後に契約を更新されない可能性はもちろんあります。
派遣薬剤師は、人手不足を補うために雇われるので、勤務先の人手不足が解消されたら、契約更新されないこともよくあるので落ち込まず、次の勤務先を探しましょう。
正社員登用はある?
勤務先で、声がかかり正社員登用される可能性はあります。
派遣期間中に、とても仕事ができる人材だと思ってもらえると声がかかる可能性が高くなりますよ。
派遣期間中に時間を変えることはできる?
基本的に、最初に契約した時間で働いてもらうので派遣期間中に勤務時間を変更することは難しいかもしれません。
そのため、求人を紹介してもらう段階で、しっかりと希望の時間を伝えておくようにしましょう。
派遣薬剤師でも産休や育休は取得できる?
取得できます。
派遣会社にも福利厚生はあるので、国の定める制度は利用できるところがほとんどです。
心配であれば、派遣会社に登録する際に確認をしておくことをお勧めします。
今回の質問以外に気になることは、キャディカル薬剤師.転職のスタッフがお答えします!
お気軽にお問合せ下さい。
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派遣求人はこちら
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おすすめの求人をご紹介しますので、ぜひご覧くださいね。
まとめ
今回は、派遣薬剤師の時給相場と、メリット・デメリットをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
派遣薬剤師は、パート薬剤師よりも時給が高く求人によっては正社員よりも好条件で働くことができます。
また、プライベートに合わせて自由度の高い働き方ができることも魅力ですよね!
しかし、時給が高いことや自由度の高い働き方というメリットとは逆の、デメリットもご紹介をしました。
ご自身の希望や適性を考えたうえで、働き方の選択肢の1つとして派遣薬剤師を考えるといいでしょう。
派遣薬剤師として働くことに興味がある人は、ぜひこのコラムを参考に求人を探してみて下さいね。
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薬剤師資格を持ったスタッフや、派遣サポートの経験が多いスタッフが親身に対応をさせていただきますので、一緒に希望に合う職場を見つけましょう!
少しでも派遣薬剤師について興味がある方は、お気軽に下記お問合せフォームよりご連絡をお待ちしております。