薬剤師の星谷です。
初めて転職の方や漠然と転職したいなと考えている方からよく聞かれるのが「いつから転職活動するのが良いですか?」という質問です。私も人材紹介会社を使って初めて転職する時に分からなくてネットでひたすら検索していました。
今回は、まずどのタイミングで転職活動をするのがオススメかという事と、円満に転職のスケジュールについてお伝えしていきたいと思います。
勢いだけの転職は危険です!きちんとスケジュールを確認しておきましょう!
目次
転職活動開始時期はオススメは在職中!その理由3つ
転職活動開始時期は在職中か退職後かという2パターンです。そこで私がなぜ在職中に転職活動をオススメするかという理由を3つ紹介します。
1,現状維持か転職かが選べる!
転職を考える理由は様々だと思いますが、まずは相談でその理由が解消できないか?を考えるべきです。もしかしたら異動で解消できる可能性もありますし、現場では分からない今後の会社方針があって、がらりと状況が変わる・・なんてこともあるかもしれません。
転職しかない!よりも現職にとどまるという事を選べる状況で活動を始めた方が選択肢を増やせるのでオススメです。
2,空白期間ができることがない
退職後に転職活動を開始すると、もしかしたら職場が見つからない可能性があります。求人は選ばない、どこでもよいという人は例外ですが、転職するからには前職で何か不満や叶わないことがありそれをどうにかしたいと考えているはずです。希望条件を満たす求人を待つとなると、薬剤師として働いていない空白の期間ができてしまいます。
空白の期間に困ることはまずお金、そして場合によっては住居,スキルの問題です。お金は貯金がたくさんある方は問題ないでしょうが、自己都合の退職ですと失業保険もすぐもらえず約3か月後になります。住居は一定の方だけの問題ですが、社宅であった場合そこを退去しなければなりません。その部分でも大きな負担になるでしょう。またあまりにも空白の期間が長いと薬剤師としてのスキルが問題になります。新しい薬はどんどんでてきますし、報酬改定も2年に1度、勉強していたとしても業務をこなす感覚は鈍ってくるでしょう。
3,希望条件がそろった求人に出会える可能性が高い
求人を出す会社(薬局、病院など)は「すぐにでも薬剤師に働いてほしい」ということで募集をかけています。そのため状況ですぐ変わる可能性があるものです。「退職後にすぐ働きたい」と考えている人であれば、退職後の短い期間で転職活動をしなければいけません。この短い転職期間中に希望の求人を見つけられるかどうかは運です。
一方で在職中に転職サイトなどに登録しておくと、最適な求人が出た段階ですぐに紹介してもらえるようになります。基本的に退職までには1~3ヵ月の期間を設ける人がほとんどなので、余裕をもって様々な求人を比較できます。そのため、条件にあった求人に出会える可能性は高くなります。
一般的な転職活動の流れ
転職のスケジュールはその方の状況で様々ですが、一般的には1ヶ月~3ヶ月で転職されるケースが多いです。以下が在職中に転職活動をされた方で且つ紹介会社経由で転職された場合の流れになります。
- 転職したい理由を明確にし、希望条件の優先順位をつける
- 転職サイトに登録、求人を紹介してもらう
- 面接日程を調節、面接対策をきちんと行い面接を受ける
- 内定・条件書を確認する
- 現職場に退職を伝える
- 転職までに引継ぎを行い、必要書類を提出し退職
- 新しい職場に向けての準備
円満に転職するためのスケジュール例
スムーズな転職を進めるためのスケジュールを紹介します。
<転職6か月~3か月前> 転職したい理由を明確にし、希望条件の優先順位をつける
転職開始時にまず行うべきことは、転職したい理由を明確にし、希望条件の優先順位をつけることです。
<転職3か月前> 紹介会社に登録・履歴書、職務経歴書の作成
人材紹介会社に登録し、コンサルタントから情報をもらいましょう。その時に自己アピールポイントが分からない、転職で不安に思う事等も必ず相談しましょう。転職事情に詳しいコンサルタントなら解消してくれるはずです。
<転職1-2か月前> 面接・内定の獲得と現職の引継ぎ準備
コンサルタントとしっかり連絡を取り、希望求人の内定を獲得しましょう。現職では引継ぎの準備を始める頃です。後任に迷惑がかからないようにきちんと準備を行いましょう。
<転職1か月前> 退職の意向を現職に伝える
スムーズに退職をするためには伝える方も重要です。
<転職1週間前> お世話になった方にお礼を伝える
シフトの関係で最終出勤日に挨拶ができない方も出てきます。事前に確認し、お世話になった方にはきちんとお礼を伝えましょう。
まとめ
- 勢いだけの退職は危険です!在籍しながら転職活動をすることをオススメします
- 余裕をもったスケジュールが円満退職の秘訣です!
- 薬剤師は狭い業界です!退職時のお礼を忘れずに
辞めてやる!と勢いで退職する・・そんなこと普通ないでしょ?と思っていませんか?私は実際に2名遭遇したことがあります。頭に血が上る・・勢いで言ってしまった・・もう戻れないそんなことになる可能性もゼロではないかもしれません。
薬剤師業界はとても狭く、調剤薬局やドラックストアではM&Aも進み、退職した会社に何年後に合併・・実際にすでにそのような事例があります。退職までのスケジュールをきちんと作成し、余裕をもった行動が円満退職に繋がります。
転職をされる方はぜひ信頼できる人材紹介会社さんを見つけスケジュール管理を依頼し、二人三脚で円満転職を叶えましょう!お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください!