薬局で働いていると、在宅医療に関わる機会も多いと思いますが、薬剤師さんの中には、「在宅医療はしたくない」と感じる方もいますよね。しかし、在宅医療をしない選択肢は薬剤師としてのキャリアの幅を狭めてしまうことになりかねません。
今回は、薬剤師に在宅医療が必要な理由と仕事内容について解説をしてきます。
在宅医療での薬剤師の役割
在宅医療において、薬剤師の役割は、「在宅患者さまへ最適で安全・安心な薬物療法の提供」です。
そのために、どんな働き方をしているのか詳しく紹介していきましょう。
薬の安全な提供
薬局で働いているときと同じように、在宅医療でも共通して必要なことが「お薬の安全な提供」になります。
- 患者様に合わせた調剤（一包化、粉砕、無菌調剤等）
- 薬剤服用歴管理
- 服薬指導・支援（患者様に合わせ、カレンダーセットなど飲み忘れ対策も必須）
- 服薬状況と副作用のモニタリング
- 残薬の確認
- 麻薬の管理（必要な患者様がいたら）
薬局でも普段から、お薬の調剤や服薬指導、副作用モニタリングなどしていると思いますが、在宅医療では患者さまの生活環境なども把握してより細かいケアをしていく必要があります。
多職種連携
薬局の中で働いているより、在宅医療の方が多職種とかかわる機会が多いことも特徴の１つですよね。
- 担当医師への処方提案等
- ケアマネージャーさんなどと連携・情報共有
薬局の中では、疑義照会をする機会は多くありますが、在宅医療では処方する前の処方提案を求められることもあります。
また、ケアマネージャーさんや看護師さんなどと、情報共有をしておくことで速やかな対応ができます。
在宅医療における薬剤師の必要性
最初に言いますが、在宅医療をする薬剤師は必要不可欠です。
超高齢化社会の日本では、今後さらに在宅医療を必要とする患者様が増えていきます。
さらに令和6年度の報酬改定でも、さらに「質の高い在宅業務の推進」が明記されました。
より一層在宅医療で薬剤師の介入が必要になっていきます。
薬の管理を通して、患者様の状態を把握し医師や多職種と連携を取っていくことが薬剤師の役割になります。
在宅医療をやりたくない理由５選
転職活動をしている薬剤師さんのお話を聞いていると、在宅医療をやりたくないという方が割と多くいることがわかります。
そこで、どんな理由で在宅医療をやりたくないのかをまとめてみました。
- 普段の外来などの店舗業務だけでも忙しいのにさらに在宅が増えると大変
- 患者さんの家に行くのが大変
- 患者さんや多職種とコミュニケーションをとるのが大変
- 書類作業が多くて大変
- 緩和ケアなどさらに勉強しないといけないのが大変
普段の、薬局業務でも忙しいのに、さらに在宅医療となると負荷がかかってしまうことを懸念する方も多いのが現状です。
在宅医療をやりたくない薬剤師の働き方
どれだけ、今後在宅医療が必要とわかっていても、やりたくない薬剤師さんもいますよね。
そんな方はどういう働き方ができるのか、ご紹介していきます。
- 在宅対応していない薬局（在宅を外注している薬局も）
- OTC薬剤師（ドラッグストア）
- 病院
もし、転職をお考えの際は、転職エージェントに相談することをお勧めします。
そうすることで、「在宅をやりたくない」という希望など条件に合った求人を紹介してもらえるので、個人で転職活動をするより選択肢が広がりますよ。
在宅専門薬剤師の存在
在宅医療をやりたくない薬剤師さんの中には、「普段の薬局業務が忙しくて、さらに在宅なんてできないよ」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな方に知っておいていただきたい「在宅専門薬剤師」をご紹介します。
最近では、薬局の中には「在宅調剤センター」や「在宅専門薬局」のように外来調剤をせず、在宅医療に特化した薬局があります。
また、外来調剤もしている薬局に勤めていますが、普段の業務は外来業務をせず「在宅医療のみ」を担当する薬剤師もいます。
このように、在宅業務を専門として行う薬剤師がもいることをぜひ知っておきたいですね。
これなら、在宅医療に専念することが出来るので業務の負担が軽減されますよね。
下記に、在宅専門薬剤師求人をご紹介しますので参考にしてください。
在宅専門薬剤師の求人
「キャディカル薬剤師.転職」に掲載されている、在宅専門薬剤師の求人をご紹介します。
ぜひ一度ご覧ください。
在宅に専念できる在宅調剤センターの求人はこちら
その他、気になることはお問合せフォームまでお気軽にご質問くださいね。
まとめ
今回は、在宅医療において薬剤師の必要性や薬剤師の仕事内容ついて解説をしてきましたがいかがだったでしょうか。
超高齢社会の日本において、在宅医療は今後ますます必要になってきますし、その中で薬剤師の役割はとても重要です。
普段の業務が大変で在宅医療になかなか関われない方もいるかと思いますが、在宅医療に専念できる働き方もあります。
それでも、在宅医療をやりたくない方もいるかもしれませんが、どちらにしても、転職考える際はご自身にあった働き方が叶う職場を見つけるために、専門のエージェントに相談をすることをおすすめします。
キャディカル薬剤師.転職には薬剤師資格を持っているスタッフや薬剤師転職サポートを長年サポートしているスタッフが所属しているので、下記フォームよりお気軽にお問合せをお待ちしてますね。