薬剤師の星谷です。
私の1回目の転職はリファーラル(紹介)で調剤併設ドラックストアから大型の門前調剤薬局へ転職したのですが、入社した当初はあれ?こんなに時間に追われて調剤をやる仕事に就きたかったんだっけ?とふと思った時期がありました。(私の場合、他の叶えたい目的もあったのでその気持ちは一瞬でしたが・・)
こんな風に、あれ?入社したら思っていたのと違う・・自分はこれを希望していたの?また希望した条件は全部そろっているのに転職したらモチベーションがわいてこない・・せっかく転職してもこのようなことが起こってしまう事があります。その原因は自身の分析不足、企業の分析不足です。今回は企業を調べることの意味、その方法についてお伝えしていきたいと思います。
目次
企業を調べる=企業研究をする意味はミスマッチを防ぐため
ここで定義する企業研究とは「志望する企業の情報を集める」ことです。自分が応募する企業を詳しく知るために重要な過程です。
では、なぜその企業研究が必要かと言うと、分析で得た情報を自分の方向性と照らし合わせることで、入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。ミスマッチが小さいほど充実した仕事時間を過ごせます。
また、企業の情報を集めて分析することで「企業の将来性や方針」を理解することができます。企業理解を深めることで、志望動機もより具体的で説得力のあるものになり良い評価も得られます。
企業研究をする前にすべきことは自分と向き合う事
企業を分析する前に、まずは自分を知ることが大切です。
今回の転職で何を叶えたいのか、本当に転職をするだけの理由、覚悟があるのかしっかり考えましょう。転職理由、転職で叶えたいことを明確にすることが重要です。また転職で叶えたいことは優先順位を必ずつけましょう。すべて希望することが叶う求人はありませんので、絶対譲れないポイントは何か、妥協できることはどこか自分に問いましょう。
しかし「いや、そうはいっても優先順位つけられないよ」という方が多いです。ここで自分が何を重要視しているか分かる方法をお伝えします。
<自分の希望を知る方法>
例えば、年収も通勤距離も同じくらい大切と考えている場合。
希望条件・・年収600万、通勤時間30分以内[A:年収550万、通勤時間15分]VS[B:年収630万、通勤50分]
どっちを希望しますか?と自分に問います。ここでBを選ぶのなら、一番大事にしていることは年収です。どちらも叶えたい、でもそのような求人がもしない場合は、転職時期を改めるか、または希望条件を見直すのどちらかになります。
企業選びに迷ったときには企業の魅力を4つに分類!ミスマッチが少ない企業はどれ?が分かる方法
まず、企業の魅力を4つのカテゴリーで考えます。①条件の魅力②目標の魅力③活動の魅力④人の魅力です。その中で、自己分析から考えた転職で叶えたいことを合わせて考えます。
例えば転職条件で[優先順位1位:人間関係の良い、優先順位2位:家から近い職場(30分以内)、希望条件はできれば中小企業で在宅を経験したい]としたとき。
<職場A>
①家から30分②今後も出店予定あり日本一の調剤薬局を目指している③内科メインの処方箋で、施設在宅1件あり④見学時、職員のみんなで冗談を言い合って楽しそうだった
<職場B>
①家から20分②1店舗での経営③内科メインの処方箋、在宅無し④経営者が管理薬剤師で優しそうな人だが他のスタッフはパートさん1名、何かあったら逃げ場がないことが不安
A社 | B社 |
◎ | ◎ |
× | ◎ |
〇 | × |
〇 | △ |
今回の一番の希望は人間関係=④人の魅力とすると、A社の方がミスマッチの少ない希望にあった企業という評価になります。このように、表にしてみると分かりやすくなりませんか。
まとめ
- ミスマッチをできる限り小さくするために自己分析→企業分析をしましょう!
- 希望条件の優先順位は明確ですか?すべての希望が叶う夢のような求人はありません。
- 時には表に書いてみて、客観的に分析してみましょう!
ミスマッチが大きいとまた転職したくなってしまいます。何度も転職することにならないように自己分析、企業分析の時間はしっかりとりましょう。ここで必ず希望条件の優先順位をつけて下さい!
もし自分では分析できない、客観的な情報が欲しい、そんな時は信頼できるキャリアアドバイザーに相談しましょう。
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