オンライン面接って、どんな感じなの? 薬剤師兼・キャリアアドバイザーがポイントを解説

こんにちは、薬剤師の星谷です。

新型コロナウィルスが流行している最中ですが、そのような中で転職活動をされている薬剤師の皆様は、おそらく「面接はWebで」とご案内をされているのではないでしょうか。弊社キャディカル薬剤師の登録者様も、特に大手企業からはほぼ例外なくオンラインでの面接を打診されています。

正直に言いますと弊社も、オンライン面接についてはアドバイザー1人あたり過去に何件か経験はあるものの、これまでは全く主流ではなかったことから、求職者の皆様にどのようなご案内をすべきかというのは、最初のうちは手探りな部分が多かったです。今はもちろん万全の状態になっていますが。

「店舗に行かずにオンラインで面接とか、初めてなんだけど、大丈夫かな……」

本記事ではこのような方向けに、オンライン面接にのぞむ際に気をつけるべきポイントについて、元人事の視点を踏まえてお伝えします。

なぜオンライン面接で「ビデオ通話」をするのか

結論から言いますと、オンライン面接といってもいわゆる通常の面談、対面での面談をするときとほとんど同じなので、あまり心配していただく必要はありません。

ただ唯一、人事視点で気をつけたほうが良いと思うこととして、身振り手振りを通常の面接よりも気持ち、大げさにやったほうが良いです

これは、面接をする側がなぜオンライン面接で「ビデオ通話」をするのか、電話ではなくビデオ通話、画面でしかも相手が動いている動画を前に面接をしたいのか?という話になりますが、いわゆるノンバーバルコミュニケーション、要は話し口調であったり、話すときの表情、面接官の質問に対する反応、表情の変化を見たいということなんですよね。

身振り手振りって、対面ではやるけどビデオ通話ではやらないという人も居ると思うんですが、是非やってください。そのほうが熱量が伝わります。オンラインと思わず、そこに面接官が本当に居ると思って話しましょう。

これは意識しないと忘れるので、気持ち大げさにやるくらいで臨んだほうが丁度いいはずです。

オンライン面接ということで特に気をつけたほうが良いことはこれくらいで、あとは事前準備をしっかりするとか、接続環境、カメラの位置、最低限の身なり、見映え、背景に多少は気を配る、というところですかね。通常の面接でフツーに必要とされる準備をしましょう、ということになります。

なお、通常の面接において気をつけたほうが良いこと、という下記の記事を関西支社のアドバイザーである片峯(同じく薬剤師)が書きましたので、そちらも併せてお読みいただければと思います。

薬剤師の面接。なに聞かれる? どう準備したら良い? 調剤薬局の元人事がポイントを解説

オンライン面接Q&A

ここから先は、オンライン面接ということでよく聞かれるこまごまとしたご質問について、サクサク回答していきたいと思います。

ビデオ通話ってしたこと無いんですが、大丈夫でしょうか……。

これは一定いらっしゃる、特に年配の方だと多いかもしれません。

日常的にビデオ通話を使っているITリテラシーの高い方であれば問題ありませんが、そうでない自覚をお持ちでしたら、当日ぶつけ本番ですと不測の事態が起こる可能性があり危険です。事前にビデオ通話の練習をしましょう。

練習は、手近なところで仲の良いご友人や親族とビデオ通話をしてみるのも良いですし、あるいは担当のキャリアアドバイザーに練習役をお願いしても良いと思います。弊社MCSでも、一般的なビデオ通話ソフトである ZoomSkypeWhereby などについては、ご相談をいただいた求職者様には事前にデモ面接をさせていただいています。

なお大手では、上記のようなソフトでなく面接専用のソフトウェアを用いている事が多いのですが、その場合かならず先方から使用方法についての詳細なご案内があり、その中に接続テストについてのご案内も含まれていますので、ご心配いただく必要はないかと思います。

イヤホンって、つけてもいいんですか?

はい、全く問題ありません。むしろつけたほうが良いですイヤホンをつけたから失礼とかは別にないですし、なんなら面接官もつけている可能性があります。

イヤホンを付けたほうが、相手の声がクリアに聞こえます。PCのスピーカー、スマホのスピーカーだと聞き取りづらいという不安がある場合は、特に付けたほうが良いでしょう。あとマイクについても、スピーカーホンだとハウリングを起こすことがあり、そうすると向こうにも聞こえづらくなるので、MCSとしては経験上、イヤホンマイクを推奨しています。

スマホって、ずっと持ってないとダメですか?

いや、それは疲れるのでやめましょう(笑)画面もぶれますし。置いて通話して失礼ということはないので、普通に壁とか本とかに立て掛けてください。

もし角度や安定性などが気になる場合は、Amazonで探せば2,000円くらいでけっこう良いスマホスタンドが購入できますので、今後の使用も見据えて購入しておくのも一考かと。あとはこちらの記事のように、大きめの洗濯バサミを使用して固定するのもありですね。

画像引用:TIME&SPACE

自宅での面接だと、子供の声が入らないか心配なのですが……。

度を越さなければ基本、問題ありません。

コロナの影響で不慣れなオンライン面接を先方から依頼しているという建前上、そのような問題は先方も理解しており、多少であれば許容されますとはいえ、例えば子供が頻繁に横切るとか、ぐずっている赤ちゃんを抱きながらとかは、通常の面接に支障をきたしますので流石にダメですが……。

自宅に Wi-Fi がないのですが、スマホの回線で大丈夫でしょうか?

通常は大丈夫なはずですが、僻地などでスマホの回線が細い場合は、ビデオ通話に支障がある可能性があるので、対処を考えましょう。

例えば、ネット回線を引いている友だちに部屋を借りる、など。あるいはWi-Fiが使用可能なカフェ等を使うという手もあるにはありますが、周りに人が居ますし、基本的には落ち着いて話せる自宅で通話することが推奨されます。

なおスマホの回線を使用してオンライン面談を行う場合、契約内容にもよりますが、パケット通信料がそこそこかかるはずですので、その点は注意が必要かと思います。

カメラが付いているケータイやPCを持っていないのですが。

これは残念ながら、なんとか準備するしかないですね……。先述のとおり、面接官としては顔を見て話すのが重要なので、カメラなしの音声のみでOK、とは基本、ならないかと。

オンライン面接でも、スーツって着ないとダメですか?

はい、スーツ着用は必須です。そこは通常の面接と同じなので。

部屋が汚いのですが、やっぱり片付けたほうが良いですか?

はい、良識を疑われない程度に整理整頓しましょう。

どうしてもカメラの配置的に後ろにベッドが映っちゃうとか、書棚が映っちゃうとかはあると思うので、最低限、映る場所は整理をした上で面接に臨みましょう。

面接と併せて店舗見学もしておきたかったんですが、どうなるのでしょうか。

はい、これは仰るとおりオンライン面接と通常の面接で大きく異なるポイントです。求職者の視点からすると、面接と一緒に店舗の様子も見られるというのが重要だったかと思いますが、オンライン面接だとそれができません。

ただおそらくですが、強く希望すれば店舗見学も対応していただけるかと思います

人事側も本気度が分かれば、見学をして決めたいというご要望は可能な限り応じてくれるはずです。このご時世で、採用する側から「店舗に来てね」というのはちょっとリスクも鑑みて言いづらい。とは言え、ご本人が店舗見学を強く希望していて、どうしても来たいと仰るのであれば全然、対応しますよ!という感じだと思うので……笑

そもそもオンライン面接というのは、新型コロナウィルス感染予防の観点から、密閉された会議室みたいなところで、対面で1mぐらいの距離で30分〜1時間くらい話すというのを避けるために実施しているものです。したがって、開けた店舗内を短時間、見学するということであれば基本、問題ないかと。

まとめ

というわけで、オンライン面接の注意点についてざっとまとめてみました。

今後、オンライン面接というのは主流になるのでしょうか? 私の予想ですが、少なくともパート、アルバイトの面接に関してはオンラインにしたほうが良いという議論が以前からあったので、この新型コロナ禍を経て一気にオンライン化するという展望があり得ると思っています。ただ正社員に関しては、もうちょっと掛かるかなという気がしますね。

先述のとおり、基本的には通常の面接と変わりませんので、オンラインだとしてもあまり気負わず、気にせず臨んでいただければと思います。その他、お困りのことがありましたら弊社お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください!

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