転職活動のチェックリスト

転職を成功させるためには、準備をきちんと行うことが重要です。今はネットで簡単に求人を見られるため、良い求人があれば転職しようと漠然と考えている薬剤師もいますが、結局は無駄に時間が過ぎてしまう方や、気持ちがぶれてしまって行き詰る方が多いようです。ここでは、転職活動を効果的に進めるための準備のポイントについて、まとめてご説明していきます。

1、事前準備

後悔のない転職とするためには、自分が何のために転職するのか、突き詰めて考える必要があります。これまでの仕事内容やそれで得た経験を洗い出し、キャリアの棚卸しを行った上で、自分の強みを言語化しながら、どんな職場でどういった働き方がしたいのかを掘り下げていきましょう。

将来を見据えたキャリアプランが描けると、転職先を選んでいく基準が見えてきます。また、自己PRや職場で貢献できることを明確にしていく作業は、履歴書作成時や面接の場でも役立ってきます。

2、情報収集

転職の目的がはっきりしてきたら、目指すキャリアの方向性を軸に、業界や企業研究に取り掛かります。病院から調剤薬局など異業種への転職の場合は、業種特有の情報を収集し、働き方の違いなども把握しておきます。

薬剤師の求人は時期によって変動もあるため、好条件求人が出やすいタイミングを押さえておくことも大切です。ご自身で調べることが難しいなら、転職エージェントに登録すれば、最新の業界動向や転職を有利に進めるノウハウを教えてくれるため、ぜひ活用してみましょう。

3、求人検索

求人サイトや企業のホームページ等から興味のある求人を見つけたら、業務内容や募集要項を詳しくチェックします。公開されている情報だけでは分からないことは、応募や面接の際に質問できるようにメモしておきます。

いくつかの求人を比較しながら、自分が思い描く働き方ができる職場はどこなのか、しっかりと見極めましょう。転職エージェントのコンサルタントに確認すると、募集背景や職場の雰囲気などの詳しい情報も教えてくれます。

4、応募書類作成

求人に応募する際には、履歴書や職務経歴書などの提出が求められます。基本的なルールを押さえた上で、学歴・職歴などはミスのないよう正確に記入していきます。志望動機や自己PRもポイントとなるため、自己分析で掘り下げたことを中心に、分かりやすい言葉で伝えましょう。

5、面接対策

書類選考を通過したら面接となります。薬剤師は面接の場で緊張してしまう方も多いため、リラックスして本来の自分をアピールできるように、事前準備はしっかり行います。

転職理由や志望理由、自己PR、確認したいことをもう一度整理し、どのような問答があるかシミュレーションしておくと、当日も余裕を持って受け答えができるでしょう。転職エージェントでは、応募先での質問の傾向を把握していますので、面接が苦手な方は相談してみましょう。

6、退職・入社の準備

めでたく希望する会社から内定が出たら、就業条件を確認した上で、入社に向けた手続きを進めることになります。それと同時に、在職中の場合は現職へ退職意思を伝えて、引継ぎなども含めて退職準備を行っていく必要があります。

退職時に受け取る書類を転職先に提出することもありますので、事前に入社手続きに必要なものについて確認しておきましょう。

薬剤師の転職活動チェックリスト

1、事前準備

  • 転職する目的を掘り下げる
  • 自己分析を行い、転職先を選ぶ基準を見つける

2、情報収集

  • 業界・企業研究を行う
  • 業種別の働き方の違いを把握する
  • 薬剤師の採用傾向を押さえる

3、求人検索

  • 求人を探し、業務内容や募集要項を確認する
  • 公開情報で分からないことはメモしておく
  • 求人を比較しながら、自分に合う職場を見極める

4、応募書類作成

  • 履歴書を作成する
  • (提出が求められたら)職務経歴書を作成する

5、面接対策

  • 転職理由や志望動機を整理しておく
  • 経験・スキルを洗い出し、自己RRをまとめておく
  • 質問を想定し、回答のシミュレーションを行う

6、退職・入社の準備

  • 内定先の就業条件を確認する
  • 退職交渉をして、業務の引継ぎを行う
  • 退職の各種手続きを行い、入社の準備をする


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